SwitchBotのスマートロック最上位機「ロックUltra」と、別売の「顔認証パッド」。この組み合わせは「玄関の前に立つだけで鍵が開く」という、スマートロックの一つの到達点です。
一方で、セット価格は3万円台半ばと入門機の10倍近く。「何がそんなに違うのか」「顔認証は実用レベルなのか」を、当編集部が公式スペックと実機レビュー情報をもとに整理し、ロックProとの差・どのセットを買うべきかまで正直に解説します。
時間がない人へ:スマホ・アプリ中心ならロックUltra単体(22,980円)、家族で使うなら指紋認証セット、「玄関体験を最高にしたい」なら顔認証セット(34,980円)。マスク姿のまま開けたい人は顔認証より指紋が確実です。
※価格・仕様は2026年7月時点で公式サイト・レビュー記事を確認したものです。価格は変動するため、最新情報は各リンク先でご確認ください。
ロックUltraは何がすごいのか:5つの進化点
1. 解錠スピードが約78.6%向上
ロックPro比で解錠速度78.6%向上・モーター回転動力50%向上が公称値。「アプリを開いて待つ」感覚が消え、ドアの前に着いたときには開いている体験に近づきました。重い・固いサムターンでも力負けしにくいのが上位機らしいポイントです。
2. 3系統給電で「電池切れ締め出し」を設計で潰した
- メイン:4,200mAhの充電式バッテリー(1回の充電で約1年)
- 予備:CR123Aリチウム電池(電池寿命約5年・最大1,000回の緊急解錠)
- 最後の砦:微電流解錠機能(スーパーキャパシタで5回まで解錠可能)
メインが切れたら予備へ自動切り替え、それすら切れても数回分の猶予がある三重の安全網。「電池切れ=締め出し」というスマートロック最大の不安への、現状最も徹底した回答です。
3. 動作音約20dBの静音設計
深夜の帰宅でも家族を起こさない静音レベル。オートロックが頻繁に動く運用では、この差が毎日効いてきます。
4. 金具を隠すデザインと一体型ケーシング
従来機で目立った取付金具を隠すデザインになり、玄関内側の見た目がすっきり。ロックProとの価格差の一部は、この質感に払う価値です。
5. 開閉センサー標準搭載
ドアの開閉状態を検知するため、「閉まってから施錠」が正確に動き、半ドアでの誤施錠を防ぎます。
ロックシリーズ比較表
| 項目 | ロック | ロックPro | ロックUltra |
|---|---|---|---|
| 参考価格 | 9,980円 | 17,980円 | 22,980円 |
| 給電 | CR123A×2 | 単3×4(約9ヶ月) | 3系統・約1年 |
| 解錠速度 | 標準 | 従来比約2倍 | Pro比78.6%向上 |
| 静音性 | 標準 | 標準 | 約20dB |
顔認証パッドの実力:約3万個の赤外線ドットで3D認証
別売の顔認証パッドを玄関外側に設置すると、ロックUltraは「近づくだけで解錠」に進化します。
- 認証方式:約3万個の赤外線ビームを顔に照射し、3D形状で本人を識別。写真をかざすようななりすましに強く、メガネの有無・薄暗い夜間でも認証できます
- 登録人数:最大100人分の顔を登録可能。家族はもちろん、実家の見守りや民泊的な使い方にも余裕があります
- 顔以外の解錠手段も全部入り:指紋認証・パスコード・交通系ICカード(Suica/PASMO等)・NFCカードなどに対応し、組み合わせは20種類に及びます
- 上位版「顔認証パッドPro」:バッテリー5,000mAhの大容量で、別売ソーラーパネルによる自動充電に対応。充電の手間すら消したい人向けです
体験としては「パッドに手を伸ばす」ことすら不要で、荷物で両手がふさがった帰宅時に最も真価を発揮します。子どもの「鍵持った?」問題も、顔とパスコードの二段構えで実質解決します。
どのセットを買うべきか

ロックUltra単体(22,980円)|スマホ中心・一人暮らし
アプリ・ウィジェット・Apple Watch解錠で完結する人はこれ。後からパッドを買い足せるので、迷ったら単体スタートでもOKです。
指紋認証セット|家族運用の堅実解
指1本で全員が解錠でき、マスク・帽子・逆光の影響を受けないのが指紋の強み。価格も顔認証セットより抑えられ、実用最優先ならこちらが本命です。
顔認証セット(34,980円)|「立つだけ」の最速体験
両手がふさがる生活(子ども・買い物・自転車通勤)なら投資価値が最も高い構成。充電を忘れたくないなら顔認証Proセット+ソーラーまで視野に入ります。
取り付けと賃貸対応(工事不要)
- 本体は両面テープ固定=穴あけ不要・賃貸OK。退去時は剥がして原状回復できます
- サムターン適合の事前確認は必須:錠前の形状は30種類以上あり、アダプター選定を誤ると付きません。公式の適合チェック(ドア写真の照合)を購入前に必ず実施してください
- 顔認証パッドも粘着テープまたはネジ固定を選択可。賃貸なら粘着固定+脱脂・24時間圧着で運用しましょう
- 本体は377gと大型のため、貼り付け面の脱脂と圧着養生はいつも以上に丁寧に
音声アシスタント対応表(ロックUltra)
| Alexa | Google Home | Siri(Apple Home) | Matter |
|---|---|---|---|
| ○(ハブ併用) | ○(ハブ併用) | ○(ハブのMatter経由) | ○(ハブ経由) |
外出先からの操作・履歴確認にはハブ2などのハブ製品が必要です。「解錠したら照明・エアコンON」の連携も組めます。
導入前に知っておくべき注意点(正直解説)
- マスク着用時は顔認証が通らない:花粉症・冬マスク派は指紋 or パスコードとの併用が前提です
- 価格は入門機の5〜10倍:「鍵の閉め忘れ通知だけ欲しい」ならSESAME 5などの安価なモデルで十分です
- 本体377gの大型ボディ:ドア内側の見た目はスッキリしましたが、存在感はあります。設置イメージは公式の設置例写真で確認を
- 充電式ゆえの「充電作業」:年1回とはいえUSB充電の手間は発生します。予備電池があるため締め出しには直結しませんが、通知が来たら早めに
- オートロック運用の締め出しリスク:仕組み上ゼロにはなりません。締め出し対策チェックリストを先に読んでおくと安心です
よくある質問
Q. 停電やWi-Fi障害でも開けられますか?
A. 施解錠はBluetoothと本体電源で動くため、停電・回線障害でも顔認証・指紋・アプリ(近距離)で解錠できます。影響を受けるのは遠隔操作・通知だけです。
Q. 顔認証のデータが心配です。
A. 認証は玄関先のパッドで行われる仕組みで、家族の顔登録は最大100人まで管理画面から削除・変更できます。共用部に設置する場合は建物の管理規約も確認しましょう。
Q. ロックProから買い替える価値はありますか?
A. Proに不満(速度・音・電池管理)がなければ急ぐ必要はありません。「顔認証を使いたい」が買い替えの最大の動機になります。パッド自体はProにも対応するため、まずパッド追加という手もあります。
まとめ:不安を仕組みで消したい人の「上がり」の1台
- 速度・静音・3系統給電で、スマートロックの不安要素をほぼ設計レベルで解消
- 顔認証パッド併用で「立つだけ解錠」という最速の玄関体験に
- マスク派・コスパ派は指紋認証セット、まず試したい人は単体スタートでOK
スマートロック全体の選び方は選び方完全ガイド、賃貸向けの候補比較は賃貸OK!後付けスマートロック7選、買う前の不安つぶしは後悔しないための正直解説をどうぞ。


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