スマートリモコンの2大ブランドの一角、Nature Remo(ネイチャーリモ)。いざ買おうとすると「Lapis・nano・mini 2・Remo 3」と現行だけで4モデルあり、名前からは違いがまったく分からないのが最初の壁です。実はこの4台、搭載センサー・Matter対応・節電機能がはっきり違い、選び方を間違えると「室温でエアコンを自動ONにしたかったのにできない」という後悔が起きます。
この記事では、当編集部が公式仕様ベースで現行4モデルの違いを整理し、目的別の選び分けまで解説します。SwitchBotとNature Remoのどちらにするか迷っている段階の人は、先にSwitchBot vs Nature Remo徹底比較をどうぞ。本記事は「Remoに決めた(傾いている)人」向けのモデル選びです。
時間がない人へ:エアコンの自動化と節電が目的ならRemo Lapis(実売6,500円前後)、人感・照度センサーまで使い倒すならRemo 3、最安のお試し・寝室の2台目ならRemo nano(4,980円)です。
※価格・仕様は2026年7月時点で公式サイト・販売ページを確認したものです。価格は変動するため、最新情報は各リンク先でご確認ください。
まず結論:現行4モデル比較表
| モデル | 実売目安 | センサー | Matter | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|
| Remo Lapis(2024年発売) | 約6,500〜7,980円 | 温度・湿度 | ○(最大20台) | エアコン自動化+節電の本命 |
| Remo 3 | 約9,480円 | 温度・湿度・照度・人感 | ✕ | センサー自動化を使い倒す |
| Remo mini 2 | 約5,480〜6,480円 | 温度のみ | ✕ | 室温連動を最安で |
| Remo nano | 4,980円 | なし | ○(最大3台) | 音声操作だけ・2台目・Apple Home入門 |
ポイントは2つ。「人感・照度」が使えるのはRemo 3だけ、Matter対応はLapisとnanoだけです。ここが決まれば選択はほぼ終わりです。
前提:どのRemoでも共通でできること
モデル差の前に、共通機能を押さえておきましょう。
- 赤外線リモコン家電の集約:エアコンは赤外線式ならほぼ全メーカー対応で、ON/OFFだけでなく温度・モード・風量まで操作可能。テレビは19メーカー以上、照明も主要メーカーに対応し、プリセットにない機器も学習リモコン機能で登録できます(対応確認は公式の「プリセット家電」ページが確実)
- 外出先からの操作(帰宅前エアコンONなど。設定手順はこちらの記事で)
- 音声操作:Alexa/Googleアシスタント/Siriの3対応
- オートメーション:GPS(家に近づいたら)・曜日/時間トリガー+搭載センサーに応じた温度・湿度・照度・人感トリガー
- サーバー障害時でも、対応エアコンなら同一Wi-Fi内からローカル操作できるフェイルセーフつき
注意点として、RF(電波)式・Bluetooth式のリモコンには対応しません。リモコンに赤外線の送信部がない家電(一部のシーリングライト等)は操作できないので、購入前に確認を。
Nature Remo Lapis|節電特化の最新モデル
2024年7月発売の最新モデル(実売は約6,500円と、なぜか公式定価7,980円よりAmazonのほうが安い状態が続いています)。温度・湿度センサーを搭載し、他モデルにない節電機能群がLapis専用で載っているのが最大の特徴です。
- オートエコ:選んだ節電レベルに応じてエアコン運転を自動調整し、節電額をアプリで見える化(無料)
- コスパ起動:帰宅前の遠隔ONを、消費電力のピークを抑えながらゆるやかに立ち上げる
- 消し忘れアラート・熱中症アラート:外出後のつけっぱなしや、室温上昇を通知
Matterは現行最多のv1.2・最大20台に対応し、Appleホームとの連携もいちばん現代的。海辺の石を3Dスキャンしたという外観で1台ごとに模様が違い、2024年グッドデザイン賞も受賞しています。細かい注意は、壁掛け穴がないこととUSB-Cケーブルが別売なこと。
「エアコンの快適さと電気代のバランスを自動でとってほしい」という、スマートリモコンの一番王道のニーズに対する現行の最適解です。エアコン電気代の節約効果はスマートホームの電気代検証記事も参考に。
Nature Remo 3|唯一の4センサー搭載フラッグシップ
2020年発売と設計は古めですが、いまも現行フラッグシップとして併売中。温度・湿度・照度・人感の4センサーを積むのはシリーズでこのモデルだけです。
- 「部屋が暗くなったら照明ON」「人の動きがない状態が続いたらエアコンOFF」など、照度・人感トリガーの自動化はRemo 3でしか組めません
- Bluetooth連携できる機器が最多:SESAME 5/SESAME 5 Pro/Qrio Lock/Nature Lock/Philips Hue/mornin’ plus(カーテン)。スマートロックとリモコンを1アプリにまとめたい人に有利です
弱点はMatter非対応なことと、給電が旧世代のMicro USBなこと。公式ストアでは売り切れ表示のタイミングがありますが(2026年7月時点)、Amazon等では継続して購入できます。
Nature Remo mini 2|室温連動を最安で
温度センサーだけを積んだシンプル機(実売5,480円前後〜)。「室温28度になったらエアコンON」という、スマートリモコンでいちばん需要のある自動化が最安で組めるモデルです。照度・人感・湿度トリガーとMatterは非対応。壁掛け穴があり、Micro USBケーブル(1.5m)が付属します。
かつて存在した飛距離強化版のmini 2 Premiumは販売終了しました。現行mini 2の赤外線到達は30畳程度で、LapisやRemo 3と同等です。
Nature Remo nano|4,980円のMatter入門機(制約も大きい)
シリーズ最小・最安(4,980円)。ただしセンサーを一切積んでいない割り切りモデルで、できる自動化はGPSと曜日・時間のみ。室温のアプリ表示すらできません。赤外線到達も10畳程度と他モデルの1/3です。
それでも売れているのは、「世界初の赤外線家電Matterブリッジ」としてAppleホームやGoogle Home側にリモコン家電を見せられるから(最大3台)。音声操作と帰宅前ONだけできればいい寝室・書斎の2台目、またはApple Home中心のスマートホームの入口としては最高のコスパです。USB-Cケーブルは別売。
迷ったらこれ:目的別の選び分け

- エアコンの自動化+電気代を下げたい → Lapis(オートエコ・コスパ起動はLapis専用)
- 人感・照度で照明やエアコンを自動化したい → Remo 3(4センサーはこれだけ)
- SESAME・Qrio・HueもBluetoothでまとめたい → Remo 3(BLE対応最多)
- Appleホームでリモコン家電を使いたい(Matter) → Lapis(20台)かnano(3台)
- 最安で「室温◯度でエアコンON」だけ組みたい → mini 2
- 音声操作・GPS/時間の自動化だけで十分、2台目が欲しい → nano(ただし10畳・室温表示なし)
- 広いリビング → Lapis/Remo 3/mini 2(30畳クラス)。nanoは10畳なので不向き
買う前の注意点(正直解説)
- Remo 3とmini 2は公式ストアで品切れのことがあります(2026年7月時点でも売り切れ表示)。カタログ上は現行併売なので、Amazon・家電量販店では買えます。逆にLapisは公式定価よりAmazonが約1,500円安い逆転現象があり、価格は購入時点で要確認です。
- Remo 3・mini 2はMicro USB世代。設計が2020年で、USB-C統一したい人には気になるポイントです。
- MatterはあくまでON/OFF中心。Remoに登録した赤外線家電をAppleホーム等に「見せる」ブリッジ方式で、エアコン以外は基本ON/OFFのみの操作になります。他社のMatterデバイスを束ねるハブ(コントローラー)機能ではありません。Matterの仕組みはMatter解説記事で詳しく。
- nanoの割り切りは想像以上です。「室温が見えない」「赤外線10畳」は、メイン機として使うと必ず不満になります。1台目はセンサー付き(Lapis/mini 2以上)を推奨します。
- 節電機能のうち、電力市場価格(JEPX)に連動してエアコンを自動制御する「市場連動オートメーション」は月150円のサブスクです(オートエコは無料)。
- エネルギー管理系のRemo E2/E2 lite(2025年発売)は太陽光・蓄電池・スマートメーター連携のHEMS機器で、赤外線リモコン機能はありません。名前は似ていますが別カテゴリの製品です。
よくある質問
Q. 手持ちの家電が対応しているか、どこで確認できますか?
A. Nature公式の「プリセット家電について」ページに対応一覧があります。エアコンは赤外線式ならほぼ全メーカー対応。プリセットにない機器もリモコンの信号を学習させて登録できますが、RF式・Bluetooth式リモコンの家電は対応不可です。
Q. SwitchBotハブとどっちがいいですか?
A. リモコン集約+エアコン自動化・節電に絞るならNature Remo、カーテン・ロック・カメラなどデバイス群まで広げるならSwitchBotが有利です。SwitchBot vs Nature Remo徹底比較で詳しく解説しています。
Q. 2部屋で使いたい場合は2台必要ですか?
A. はい、赤外線は壁を越えられないので部屋ごとに1台です。1つのアプリで複数台を一元管理できます。リビングにLapis+寝室にnano、という組み合わせが定番です。
Q. 賃貸でも使えますか?
A. 使えます。どのモデルも置くだけ(工事不要)で、退去時の原状回復も不要です。壁掛けする場合のみ、Remo 3/mini 2は壁掛け穴あり・Lapis/nanoはなしという違いがあります。
まとめ:センサーとMatterで決まる
- Lapis=温湿度+節電機能+Matter20台。現行の第一候補
- Remo 3=唯一の人感・照度。センサー自動化・BLE機器連携の最強枠
- mini 2=室温連動の最安
- nano=音声とGPS/時間だけの最小構成。2台目・Apple Home入門
帰宅前にエアコンをつける設定の実例は帰宅前エアコンON完全ガイド、節電効果の実データはスマートホームの電気代検証でどうぞ。


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