SwitchBotの開閉センサーは3,480円。ドアや窓の開け閉めをスマホに通知してくれる、地味だけれど自動化の起点になるセンサーです。
ただし、この製品には公式の仕様表を読んだだけでは絶対に気づけない挙動が2つあります。
- 開閉センサーには動体検知(モーションセンサー)が付いている——つまり同じ3,480円の人感センサーの役割も、ある程度こなせます
- ところが、アプリの設置場所を「窓」または「その他」にすると、その動体検知が自動的にオフになります(公式サポートが明記)
さらに、「30mm」という同じ数字が、公式サイトの2か所で逆向きに書かれています。どちらも正しいのですが、片方だけ読むと設置に失敗します。
この記事では、当編集部が2026年8月10日にSwitchBot公式の製品ページとサポート記事を直接読んで、①開閉センサーと人感センサーの公式スペック比較 ②「窓」で動体検知が消える仕様 ③30mmの正しい読み方 ④引き戸・引き違い窓の扱い——を整理しました。
時間がない人へ:ドアに付けるなら開閉センサーのほうがお得です(開閉+動体+明るさの3つを検知し、値段は人感センサーと同じ3,480円)。窓に付けるなら動体検知は使えないので、純粋な開閉検知として買ってください。広い部屋で人の動きを拾いたいなら、検知距離9mの人感センサーが正解です(開閉センサーは5m)。
※本記事の仕様・価格・公式回答は2026年8月10日時点のSwitchBot公式サイトおよびSwitchBotサポートを直接確認したものです。価格は税込。変動するため、購入前に必ず公式サイトでご確認ください。
まず結論:どこに貼るかで買うものが変わる
| 貼りたい場所・やりたいこと | 正解 |
|---|---|
| 玄関ドア(帰宅/外出の判定・通知) | ◎ 開閉センサー。動体検知も生きるので1台で2役 |
| 室内ドア(トイレ・洗面所の換気連動) | ◎ 開閉センサー。細長い形状で目立ちにくい |
| 窓(防犯・閉め忘れ防止) | ○ 開閉センサー。ただし動体検知は自動オフになる |
| 冷蔵庫・薬箱・引き出し | ○ 開閉センサー。「その他」設定で動体検知はオフ |
| 広い部屋で人の在室を見たい | ✕ 人感センサー(9m・水平110°)のほうが届く |
| トイレで座っていても検知したい | ✕ 人感センサーPro(ミリ波レーダー)が必要 |
開閉センサーは「3in1」——公式スペックで人感センサーと並べる

意外と知られていませんが、開閉センサーは開閉・動体・明るさの3つを検知します。公式も「ドアの開け閉めのほか、明るさや動体検出もできてSwitchBot商品と連携できる優秀なセンサー」と書いています。
そこで、同じ3,480円の人感センサーと公式スペックをそのまま並べます。
| 項目 | 開閉センサー | 人感センサー(無印) |
|---|---|---|
| 価格(税込) | 3,480円 | 3,480円 |
| 開閉の検知 | ○ | ✕ |
| 動体の検知 | ○(ただし後述の制限あり) | ○ |
| 明るさの検知 | ○ | ○ |
| 最大検知距離 | 5メートル | 9メートル |
| 最大感知角度 | 水平90°/垂直55° | 水平110°/垂直55° |
| 電池寿命 | 通常3年(条件は公式に明記) | 記載なし |
| 使用電池 | 単4×2 | 単4×2 |
| 作動温度 | -10℃〜60℃ | -10℃〜60℃ |
| 作動湿度 | 20〜85%RH | 20〜85%RH |
| 本体サイズ | 70.5×25.5×23mm(+磁石35×12×12.5mm) | 54×54×30mm |
| 本体重量 | 43g(+磁石13g) | 56g |
| 公式レビュー | 4.75(48件) | 4.65(34件) |
同じ値段で、開閉センサーのほうが検知できる項目が1つ多い——これが第一のポイントです。
そして電池寿命の書かれ方が違います。 開閉センサーは「通常には3年」と明記され、しかも測定条件まで公開されています。
室温25℃で、1日あたり80回の開閉、40回のボタン押し、40回の光検知および20回のローカルシーンをトリガーする測定値
一方、人感センサー(無印)の公式ページには電池寿命の記載自体がありません。同じシリーズでも、公開されている情報の粒度がここまで違います。
⚠️ ただし、動体検知の性能では人感センサーが上です。 距離が5m対9m、水平角度が90°対110°。「部屋の入口に立った人を拾う」程度なら開閉センサーで足りますが、「広いリビング全体をカバーする」なら人感センサー、という線引きになります。
🔴 最重要:「窓」に設置すると動体検知が自動でオフになる
ここが、この記事でいちばんお伝えしたい点です。SwitchBot公式サポート「開閉センサーの設置場所」に、こう書かれています。
設置位置によって、モーションセンサーの機能(動体検知の機能)が異なるので、ご注意ください。
ドアに設置する場合では、モーションセンサーの機能(動体検知の機能)が正常に稼働します。
しかし、窓とその他の位置に設置する場合は、誤警報を防止するため、モーションセンサーの機能(動体検知の機能)が自動的にオフになります。
セットアップ時にアプリで「ドア」「窓」「その他」のどれかを選ぶのですが、この選択が動体検知のオン/オフを決めています。
つまり——
| アプリでの設置場所 | 開閉検知 | 動体検知 | 明るさ検知 |
|---|---|---|---|
| ドア | ○ | ○ 稼働する | ○ |
| 窓 | ○ | ✕ 自動でオフ | ○ |
| その他(冷蔵庫・引き出しなど) | ○ | ✕ 自動でオフ | ○ |
「窓に貼って、部屋に入ってきた人も検知させよう」という使い方は成立しません。 カーテンの揺れなどによる誤警報を防ぐための仕様なので、理屈としては妥当ですが、知らずに買うと「動体検知が壊れている」と誤解します。
✅ 逆に言えば、動体検知まで使いたいなら「ドア」に設置するのが答えです。玄関ドアや室内ドアに貼れば、開閉と動体の両方が生きるので、3,480円の価値が最大化します。
「30mm」は公式の2か所で逆向きに書かれている
もうひとつ、設置でつまずきやすいポイントです。公式サイトには「30mm」という数字が2回出てきますが、言っていることが逆に見えます。
- 製品ページ:「距離が30mm以上なら検出可能」
- サポート(引き戸の設置方法):「開閉センサーと磁石の距離を30㎜以内にしてください」
どちらも正しく、見ている状態が違うだけです。
- 閉まっている状態では、本体と磁石を30mm以内に貼る(=これが「閉」と判定される距離)
- 開いたときに本体と磁石が30mm以上離れる(=これで「開」が検出される)
つまり「30mm以内に貼って、開いたときに30mm以上離れる」が正解です。製品ページだけを読んで「30mm以上離して貼るのか」と解釈すると、閉めても『開』のままになります。
段差があると認識されないことがある
公式サポートは、設置後のテスト方法まで書いています。
開閉センサーが磁石を認識すると点灯になります。 磁石を認識できない場合、磁石を開閉センサーに近づけて貼り付け直してください。
開閉センサー本体と磁石の間に、高い段差があると認識されない場合もあります。 本体、もしくは磁石の高さを調整してみてください。
距離が30mm以内でも、段差があると届かないということです。サッシの框(かまち)やドア枠に凹凸がある場合は、厚みのある両面テープや台座で高さを揃える必要があります。
⚠️ 両面テープにも注意書きがあります。「貼り付け後、はがれないように60秒ほど強く押しつけて」「両面テープは最初は粘着力が弱い場合がありますが、一昼夜程度で十分な粘着力になります」——貼った直後に窓を全開にして引っかけると落ちます。
引き戸・引き違い窓はどう貼るか
公式サポートには、引き戸専用の設置ガイドがあります。
片引き戸
①開閉センサーを壁面に貼り付けます ②磁石をドア枠に貼り付けます
※開閉センサーと磁石の下端を揃えて貼り付けます/距離を30㎜以内に
両開き戸
開閉センサーと磁石の下端を揃えてドア枠に貼り付けます
※距離を30㎜以内に
共通しているのは「下端を揃える」という指示です。上下がずれると、前述の「段差」と同じ理由で認識しづらくなります。
⚠️ 引き違い窓(一般的な2枚の掃き出し窓)の落とし穴
日本の住宅で最も多い引き違い窓は、2枚とも動きます。開閉センサーは「本体」と「磁石」が離れたかどうかしか見ていないので、
- 本体を窓枠(固定側)に、磁石を窓Aに貼ると → 窓Aを開けたときだけ検知します
- 窓Bを開けても検知しません
「どちらを開けても検知したい」なら2セット必要、というのが構造上の帰結です。窓の数だけコストが増えるので、防犯目的なら「よく開ける側の1枚」に絞るか、屋外カメラなど別の手段と組み合わせるほうが現実的です。
ハブが要る機能・要らない機能
公式製品ページには、はっきりと条件が書かれています。
遠隔確認、アレクサ対応、アラート通知機能をご利用するにはSwitchBotハブミニが必要です。
| やりたいこと | ハブ |
|---|---|
| スマホのアプリで開閉状態を見る(宅内・Bluetooth範囲内) | 不要 |
| 外出先から確認する | 必要 |
| スマホへのアラート通知 | 必要 |
| Alexaからの音声通知 | 必要 |
| 他のSwitchBot機器と連動させる | 必要 |
| リモートボタンで操作 | 対象外(開閉センサーは入力側) |
「窓が開いたらスマホに通知」を目的に買う人がほとんどだと思いますが、それにはハブが要ります。ハブ側の選び方はSwitchBotハブの違いを徹底比較にまとめています。
帰宅/外出の識別も公式の売りのひとつです。
SwitchBot開閉センサーはモーションセンサー搭載で、外出モードと帰宅モードを認識可能。外出モードと帰宅モードをトリガー条件にして、シーンを設定し、ドアを開ける・閉める瞬間に家電をオン・オフ。
⚠️ この「帰宅/外出の識別」はモーションセンサーを使った機能です。前述のとおり「窓」「その他」設定では動体検知がオフになるので、この機能を使いたいならドアに設置する必要があります。
導入前に知っておくべき注意点(正直解説)
- 「窓」「その他」に設置すると動体検知が自動でオフ(公式明記)。動体まで使うならドアに貼る
- 磁石との距離は「閉じた状態で30mm以内」。 製品ページの「30mm以上なら検出可能」は”開いたとき”の話です
- 段差があると認識しないことがある。 本体か磁石の高さを揃えてください
- 両面テープは一昼夜で本来の粘着力になります。貼った直後の全開はリスク
- 引き違い窓は、どちらを開けても検知したいなら2セット必要(構造上の帰結)
- 通知・遠隔確認・Alexa連携・機器連動にはハブが必要。 単体では宅内の状態確認まで
- 動体検知の性能は人感センサーに劣ります(5m/90° 対 9m/110°)。広い部屋なら人感センサー
- 電池寿命3年は「1日80回の開閉」等の条件つき。頻度が高い扉ではもっと短くなります
- 窓を全開にすると本体にぶつかる位置がある——公式レビューにも、窓ストッパーで当たらない位置に調整したという声があります
よくある質問
Q. 開閉センサーがあれば人感センサーは要りませんか?
ドアに貼るなら、かなりの部分を兼ねられます(開閉+動体+明るさの3つを検知し、値段は同じ3,480円)。ただし動体検知は5m・水平90°までで、人感センサーの9m・水平110°には届きません。また「窓」「その他」設定では動体検知が無効になります。用途で使い分けてください。
Q. トイレで座っていても検知してほしいのですが。
開閉センサーでも人感センサー(無印)でも無理です。 どちらも赤外線方式で、静止した人を検知できません。ミリ波レーダーを積んだ人感センサーProが必要です。
Q. 「Bluetooth範囲内に設置」とありますが、何を中心にした範囲ですか?
公式の記載は「SwitchBotシリーズ製品と連携使用でしたら、Bluetooth範囲外にハブミニが必要です」というもので、基準点が明示されていません。 実際、この点はQ&Aサイトにも質問が投稿されています。常時通知や連携を前提にするならハブが中継役になるため、センサーとハブの距離が届くかを基準に考えるのが実務的です。門扉など母屋から離れた場所を検討している場合は、購入前にSwitchBotサポート(0120-676-162/support@switchbot.jp)に確認してください。
Q. 冷蔵庫や引き出しにも使えますか?
使えます(公式も冷蔵庫・薬箱・ペットケージ・箪笥を例示)。ただし「その他」設定になるため動体検知はオフです。純粋な開閉検知として使ってください。
Q. 電池は何を使いますか?
単4電池×2です。人感センサーと同じなので、まとめ買いできます。詳しくはSwitchBot電池交換ガイドへ。
Q. 屋外の門扉に使えますか?
作動温度は-10℃〜60℃と幅がありますが、防水等級は公式に記載がありません。雨がかかる場所は避けるべきです。加えて上記のとおり通信距離の問題があります。
Q. どんな自動化に使えますか?
「窓が開いたら通知」「玄関を開けたらライト点灯」「冷蔵庫の開けっ放し防止」などが定番です。実例は開閉センサー・人感センサー活用術12選に12個まとめています。
まとめ:貼る場所を決めてから買う
- 開閉センサーは開閉+動体+明るさの3in1。値段は人感センサーと同じ3,480円で、検知項目は1つ多い
- 🔴 ただし「窓」「その他」に設置すると動体検知が自動でオフ(公式明記)。動体も使うならドアに貼る
- 磁石は「閉じた状態で30mm以内」。 製品ページの「30mm以上」は開いたときの話です
- 段差があると認識しない。 高さを揃えるのが設置のコツ
- 引き違い窓は、両方を検知したいなら2セット
- 通知・遠隔確認・連携にはハブが必要。 単体では宅内の状態確認まで
センサーを起点にした自動化の実例は開閉センサー・人感センサー活用術12選、家全体の組み方はSwitchBotでできること完全ガイド、物理ボタンでの操作を足すならリモートボタンの対応デバイス表へどうぞ。


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